2015年8月21日金曜日

創作ラジオドラマ「卓球少女ハルちゃん」(NHKコンテスト)


第62回NHK杯全国高校放送コンテストの創作ラジオドラマ部門優勝作品です。Youtubeで見やすいようにイメージ写真をつけてみました。ぜひ一度お聞きください。


<P制作後記>
このラジオドラマは、入部したての1年生と音響職人である部長が、苦しんで苦しんで作り上げた作品です。全国優勝できたことは本当に嬉しいですし、最後まであきらめずにやりきった彼らに感謝したいです。

実は、ラジオドラマ部門は今年の4月に入っても脚本もプロットもできていない状況でした。県大会は6月なのですが、、、部員たちはまったく諦めていませんでした。”脚本ができれば1週間で完成させられる”自信があったからです。というわけで、ラジオドラマ班は、脚本ができるまで妥協せずにとことん考えようというスタンスでいました。といってもいいアイデアが浮かぶことなく締め切りがどんどんと迫ってきました。

そんな膠着状態を打破してくれたのが入部したての1年生達でした。ある日、ためしにと1年生だけで企画会議をしたのですが、出るわ出るわどんどんアイデアが出てきました。気がつけば面白いアイデアで教室の黒板がいっぱいになりました。その企画会議から、超ネガティブと超ポジティブの対比を描くという基本線が見えてきました。また、過去の台本を読ませてみると水を得た魚のようにイキイキと演技してくれました。この時に「ラジオドラマは1年生に任せてみよう。勢いのある作品ができるかも。」と直感しました。



そこからは、1年生の中で声優オーディションを行い、仮収録をして脚本を見直し、また録って、脚本を書き直しの連続でした。卓球のラリーと会話のラリーをかけている所や、入部テストの魔法対決など途中は面白いのですが、最後が決まらないんです。何か足りない。オチが面白くない、、、、

同時並行で制作をしていたテレビドラマは、対照的に障害も無く予定通りにスムーズに進んでいきました。こちらも1年生をメイン役者に起用したのですが、とっても演技が上手で見ているものを引き込む作品が出来上がっていきました。




そんな順調なテレビドラマ班を横目で見ながら、ラジオドラマ班は悩んでいました。そもそも”なぜハルちゃんが転部しようと思ったのか”の答えがチーム全員見えていませんでした。そして、チーム全員で悩んで悩んで悩み抜いて、、、あきらめました。

あきらめて、雑談をしていた時にポロっと出たのが最後の決め台詞「だって、私〜」です。このオチが決まったことで、一気に完成までこぎつけることができました。

最後の収録ブースは、全員が疲れ切って声もかすれていました。青山高校は全寮制。入学してから2ヶ月、親元を離れて慣れない寮生活についていくのもやっとの中、全国レベルの作品を作ろうとしているのです。彼らを動かしているのは「演技する楽しさ」だけだったと思います。



収録が終わってからは、音響職人のモリサマーの緻密な編集作業が待っていました。実は、今年から音響編集システムを一新しました。いままで慣れ親しんだwindowsでの編集をMacに切り替えたのです。新しい編集ソフトを使って行ったのですが、これが驚くほど処理が早く今までの半分の編集時間でクオリティの高いものを仕上げることができました。新システムに切り替えたことも成功でした。

全国大会では1年生達の勢いそのままに、あれよあれよと勝ち上がり決勝大会に進出することができました。


最後に、モリサマーのNHKホールでの優勝コメントを紹介します。
「台本の制作にほとんどを費やしました。本当に完成するまで大変でした。みんなに愛されるようなキャラクターを作ろうと考えて1年生もみんなで制作しました。本当にありがとうございました。」

もちろん、いろいろ反省点もあります。録音・編集技術の向上も一つの課題だと思いました。たとえば他校に比べて声優の音圧が弱い点です。さらにちょっと声が遠くに聞こえてしまうことや反響対策をする必要があります。今まで手を出さなかったコンプレッサーの研究が必要かと。来年に向けては、短い作品をたくさん作ってYoutubeにアップする予定です。

というわけで、この作品を作り上げ優勝を勝ち取ったこそが”ドラマ”です。来年のコンテストはどんなドラマが待っているのか楽しみです。(P)







2015年7月27日月曜日

日本一!!第62回NHK杯全国高校放送コンテスト

どーも、abc♪のPです。

とうとうやってしまいました。日本一をいただいてしましいました。全国大会に出場して9年目にして日本一を獲ることができました。
これも、創部以来積み重ねてきた多くの汗と努力の結晶だと思います。毎年、学校行事の中心として活動しながら、同時にコンテストの準備を進めてきました。文化祭の翌日が県大会という厳しい状況を戦ってこられたこその結果だと思っています。

数年前に卒業した、ある部長の言葉を思い出しました。

「俺たちは踏み台。俺たちを踏み台にして、後輩たちはもっと上を目指して欲しい。」


 という言葉です。その先輩の次の代からNHKコンテストに対する姿勢が変わりました。全国で優勝することを密かに狙い、技術を磨き、良い機材を少しずつ増やし、先輩を踏み台にしてステップアップを図りました。4年前には入選をすることができました。そして、昨年は準優勝を獲得し、今年は2年連続での決勝大会進出&優勝というすばらしい結果を残すことができました。





<第62回NHK杯全国高校放送コンテスト:結果>
○優勝・・・創作ラジオドラマ部門「卓球少女ハルちゃん」
・責任者/音響編集:モリサマー
・監督:あや〜の
・脚本:ホンD
・声優:アキラくん・ホンD・あや〜の・Moe

○奨励賞・・テレビドキュメント部門「Change?!」
・責任者/編集:ちりん
・撮影:たまちゃん
・音響:モリサマー

○奨励賞・・研究発表部門「プロジェクションマッピングに挑戦!」
・責任者:はらとも
・プレゼン:はらとも・Reina.
・スライド:TTT

○準々決勝・・テレビドラマ部門「そしてボクは風になる」
・責任者/監督/脚本:あまのっち
・編集:みなみ・あまのっち
・役者:Reina.・さあや・はっすん・アキラくん・Yoshikazu
・AD:たくま
・テーマ曲作曲:あまのっち





思えば、初めてNHKコンテストで全国大会に出場したのも創作ラジオドラマ部門でした。あの時は全く何もわかっていませんでしたが、初出場の時から変わらず大切にしていることがあります。abc♪流、ラジオドラマ制作のポイントを少しだけ公開します。

1)部員の”声の個性”に合わせて、台本を書く。
2)掛け合い命!
3)お客さんを動かす!(自己満足ではなく、お客さんの耳で作ること)

青山高校は、生徒の個性を大切にして伸ばす校風です。それが部員の”声の個性”を大切にすることにつながっていると思います。いくら面白い台本でも、声の個性が台本のキャラクターとずれていると聞いているお客さんは違和感を感じます。

また、あまり長ゼリフは使いません。説明より掛け合いで雰囲気や状況を伝えたいと考えています。一文に2つの違う意味のことを言うのも禁止にしています。(「俺たちを踏み台にして進んでくれ、というわけでこれからはお前が部長だ。」というように、、、文章だと伝わりますが、言葉にすると伝わらない危険性が。)だから、私たちの台本は一文がとっても短い。

ちなみに、今回優勝した作品の声優は全員”1年生”です。演じることは好きですが、入学して1ヶ月しか経っていない素人たちです。そんな彼らが違和感を感じさせずに演技をしてくれました。”声の個性”を発揮してくれたからこそできたと思っています。

といっても、こんな脚本論?も優勝したからちょっとは説得力があるだけで、何が正解かは未だにわかりません。とにかく、お客さんの心を動かす作品をこれからも作っていきたいと思うばかりです。

さきほど、Nコンwebを見ると、、、
無情にも来年度のカウントダウンが始まっておりました。




そうです。第63回大会はもう始まっています。
今年の全国大会に参加できなかったチームも「来年は○○で番組を作りたい!」と企画を持ってきてくれました。


さあ、あと1つ。







2015年6月22日月曜日

第62回NHK杯全国高等学校放送コンテスト(三重県大会)

平成27年6月21日(日)鈴鹿国際大学会場で行われた、第62回NHK杯全国高等学校放送コンテスト(三重県大会)にて、青山高等学校放送部が4部門で全国大会出場を決めました。これで9年連続の全国大会出場となります。今年の県大会は、番組部門・個人部門とも過去最高のエントリー数で争うコンテストでした。今までになく厳しい戦いとなりましたが、結果を残すことができました。


・最優秀賞「テレビドラマ部門」
・優秀賞「テレビドキュメント部門」「ラジオドラマ部門」「研究発表部門」
・奨励賞「アナウンス部門」「朗読部門」






最優秀賞を獲得したテレビドラマ部門の作品「そしてボクは風になる」は、教室で繰り広げられる青春ドラマをあるモノを擬人化した視点から作品にしました。脚本の面白さと映像編集の巧みさが評価されました。これまで作った中でもかなり面白いテレビドラマ作品だと思います。初めてドラマ撮影に挑戦する2年生スタッフと1年生の役者たちは、初日の撮影はかなりぎこちなかったです。徐々に役に入り始めて、楽しんで撮影をしてくれていました。脚本の面白さをうまく引き出してくれたと思います。

また、ラジオドラマ部門の作品は、声優・脚本など編集以外を1年生が行いました。フレッシュで勢いのある作品に仕上がりました。得意のドラマ作品2つが全国大会に選出されました。
ドキュメンタリー部門は、学内外多くの方に取材や出演をしていただきました。ご協力いただいた多くの方に感謝いたします。

毎年のことながら、文化祭の準備と並行しながら進めていきます。超絶ハードなコンテストなのですが、それを乗り越える強さがあるからこその結果だと思っています。よく頑張りました!!!!

全国大会は、7月21日〜23日の日程で東京のNHKホールおよびオリンピックセンターで開催されます。






さあ、あと1つです!(P)

2015年6月17日水曜日

NHKコンテスト三重県大会について(2015.6.21)

 コンテストまであとわずかとなりました。部室では、連日最後の追い込みに入っております。というわけで、簡単にお知らせのみ。


<第62回NHKコンテスト三重県大会>
・とき:平成27年6月21日(日)9時〜19時
・場所:鈴鹿国際大学 http://www.suzuka-iu.ac.jp/


今回のコンテストには、例年になく1年生が多く参加します。元気で勢いのある1年生の活躍に期待です。


2015年5月25日月曜日

三重県農業土木職員PR動画(youtube)

 昨年度の8月から企画・制作をすすめてきた、三重県農業土木職員のPR動画が公開されました。



この動画は、昨年度の林業PRと合わせて三重県庁からの依頼で作成をしたものです。

ところでみなさんは「農業土木」というお仕事をご存知ですか?

われわれ放送部も、この動画制作に携わるまでは全くどういった仕事が知りませんでした。普段生活する中ではあまり知ることのないとても大切なお仕事です。三重県の縁の下の力持ちといっても過言ではない、そんなみなさんを取材して一つの動画にしました。
どんなお仕事かは、ぜひ動画をみて知ってください!

(P)


※中日新聞にも掲載されました。
動画については、中日新聞の三重県版に5月22日(金)掲載されました。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150523/CK2015052302000028.html

津市郷土芸能ふれあいフェスティバル

 平成27年5月24日(日)に、津市芸濃総合文化センターで行われた”津市郷土芸能ふれあいフェスティバル2015”の総合司会を担当させてもらいました。

このイベント司会も4年目になります。毎年、津市内から様々な団体が参加をしてステージ発表をされます。

今年は初めて”芸濃総合文化センター”にお邪魔しました。学校から40分ほどのところにあり、客席は500席です。図書館と体育館も併設されており綺麗なホールでした。

津市のイベント司会に必要なのは”アドリブ力”です。リハーサルはありませんので、事前に送られてくる原稿をしっかりと読み込みながらも、、、急な変更に対応するという、難易度の高い司会です。学校行事の作り込まれていく感じとはちょっと違いますし、周りは大人の方ばかりで雰囲気も違います。

そんな難易度の高い司会に挑戦したのは、放送部の歌姫こと”Reina.”と1年生の”Kana”です。ホールにつくと早速、津市のスタッフの方からの「いくつか変更点があります。」というお知らせ。慌てることなく2人は対応していました。

当日は、とても天気が良くたくさんのお客さんが来てくださいました。開会してしばらくすると立ち見状態になり、ホールの外の物産展も賑わっていました。



























さて、学校の方は6月の文化祭に向けて動き出しておりますし、放送部は6月21日のNHKコンテストに向けての準備が本格化しております。


2015年4月29日水曜日

ルーキーフェスティバル2015

 1学期最初の行事「ルーキーステージ2015」が開催されました。今年のメインは寮対抗合唱コンクールでした。3月に行われた迎春祭にも寮対抗で行われましたが、新入生を迎えてのコンクールとなりました。
 そして、午後からは放送部進行による生放送”LUNCH TIME LIVE!!!”を行いました。吹奏楽の演奏からスタートし、新入生のインタビューやランキングコーナーなどを発表しました。 
 このルーキーステージの主役は”1年生”です。放送部も多くの1年生が活躍してくれました。今年の1年生の傾向としては”しゃべれる”生徒が多いです。即戦力としてがんばってくれそうです。また、音響やカメラなどの技術系も飲み込みが早いので先輩達もうかうかしてられません。


<午前の部>











 午前の部スタートでは、いきなりマイクが1本しか使えないというトラブルが発生しました。司会の2人が機転を利かせて1本のマイクで乗り切ってくれました。すぐに音響が対応してくれたのですが、ちょっと変な空気になってしまいました。その後は、何事も無く元気よく司会をしてくれました。放送部以外で、良かったと思うのは照明です。写真を見てもらうと良く分かるのですが、寮対抗合唱の照明が綺麗で絵になリました。

(午前の部スタッフ)
司会:くーちゃん、れな
かげ:たくま
ミキサー:ガッキー、副部長
VJ:かほ
CAM:ひかる君、たまちゃん、かめ
F:かん吉、はらとも、おじ
STIL:チームSKM(たまちゃん、キヨミカン、くるみん)
50周年告知:かん吉



<スピーチコンテスト>


(スピーチコンテスト)
決勝進出:放送部から3名(さあや/かつき/たくま)
最優秀・・さあや
優良賞・・あやの
実行委員・・お父さん

スピーチコンテストには、放送部から3名の生徒が決勝戦に出場しました。そして、優勝は放送部の”さあや”さんでした。おめでとう!!



 <昼の部>











 昼の部も、、、マイクトラブルからスタート。ワイアレスマイクの音が1本出ない!これも司会の2人がさっと対応してくれたので、問題なく進行ができました。こちらはどうやらレシーバーの電源ケーブルの断線のようでした。その後は、急遽有線マイクに切り替えて対応する事ができました。いきなりのトラブルでも、真っ白にならずにきちんとMCができた二人の1年生は凄い度胸です。本番の強さを感じました。

 というわけで、ドタバタする場面の多いルーキーフェスティバルでしたが、なんとか無事に終える事ができました。また、前日の夜遅くまで校舎に残って準備や清掃をしてくれたいた3年生の放送部員にも感謝したいと思います。

 新入生の長くて短い1ヶ月が終わりました。GWにしっかり休んで、、、さあ次はNHKコンテストです!

(昼の部スタッフ)
MC:あやの、かな
RP:さあや、あき
MIX:ベジータ、部長サマー
VJ:ゆと、まーくん
CAM:ハッスン、ミナミ
LT:寮長様、たまちゃん
F:ぬま、おじ
うた:Reina Jackson
AD:テテテ、ぎょざ
STIL:たまちゃん


(abc♪のP)